
忽那諸島の最大の島・中島は、”柑橘の花香る島”として全国的にも有数の柑橘産地として知られています。瀬戸内特有の温暖寡雨な気候は「この島で作れない柑橘はない」といわれる程であり、温州みかんをはじめ伊予柑・カラマンダリン・紅まどんな・せとかといった様々な品種が栽培されています。また近年では、玉ねぎやレモンなどの生産にも取り組み、鯛・メバルなど海の幸にも恵まれ、旬の山海の幸をいただくことができる宿泊施設も数件あります。
夏の風物詩である「トライアスロン中島大会」では、鉄人達の熱い戦いが繰り広げられ、島をあげての大イベントでもあります。また白浜広がる美しいビーチで海水浴や魚釣りや地元のべにふうき紅茶作り体験、近年ではサイクリングに力を入れており、1年中何かしら楽しめる場所として多くの人が訪れます。
クダコ島
島全体が城塞であったかのような城郭
中島本島と怒和島の中間にある周囲1.8kmの孤島「クダコ島」は、東西に幅約0.6海里・最大水深154mの水道中心にあります。
この水道は釣島水道と共に安芸灘~伊予灘に通じる主要な航路の1つであり、特に西側の水道は最強流速6.5ノットに達することもあります。その激しい海流に揉まれた魚介類は、身が引き締まり旨味が増すと言われ、瀬戸内海屈指の漁業として有名で、鯛の一本釣りなどが盛んに行われています。
頂上の地形を巧みに利用した城郭は、南側の絶壁は自然の城壁となり、まるで島全体が城塞であったかのようです。おそらく南北朝時代に比定され、本山城・泰山城に後続するものと考えられていますが、築城年代や築城者は不明です。クダコ水道の要衝にありましたが、1585年の忽那水軍の滅亡とともに水軍的機能も終わりを告げたようです。その後、江戸時代には草刈り・採藻の入会地となりました。
この島を拠点にしていた忽那水軍の呼び名から「クダコ」と呼ばれ、忽那家文章には『久田子衆』や『九多児衆』と書かれています。



















