安居島(あいじま)

かつては潮待ちの島(潮流れの向きが変わり、船の航行に適した潮を待つこと)として賑わっていましたが、現在では島人約20人と小さな集落で過ごしています。かつての古い町並みが残り、今も残る昔ながらの景観ときれいな海は穏やかな時間で島を包み込みます。海藻や魚介類が豊富で、特に手作業で収穫・選別された手摘み天然ひじきは、粒が揃った上質な磯の香りと濃厚で奥深い味わいで人気があります。
かつて無人島でしたが金左衛門ら開拓者により、風待港として商船の寄港も多く繁栄するようになります。しかし、時代の流れと共に島を離れる人が増えたという背景があります。
【アクセス】
北条港〜安居島港(35分)
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観音堂とみどりの墓
女性の恋の想いを、大切に守り続ける島びと
島の西側にある観音堂は、郡代官広橋修が港を築くにあたり、観音像を安置するため1821年に創設されました。
その傍らにある墓所には『みどりの墓』があり、高さ35cmほどの墓石には「俗名みどり 天保二年六月二日」と刻まれています。
江戸時代の終わりの頃、この島にいた遊女みどりさんは、度々通ってくる客と恋仲になるが、叶わぬ恋に嘆き悲しみ波止場から身を投げました。島の東側にある浜「ミズハ」の岩の上に亡骸が打ち寄せられており、いつしかこの岩を『みどり石』と呼ぶようになりました。明治頃に港の改修工事の際、石工がこの石を割ったところ、石の中から白蛇が出てきて病気になってしまったという伝説があり、島人は”祟り”と恐れてその岩に手をつけるものは誰もいないそうです。



















