2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
街とイベントが一体となった素敵な空間「大街道カフェマッチ」
今回の取材撮影は、瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクトのサポーター伊藤が担当です。
2013年7月14日(日)大街道1丁目で、「大街道カフェマッチ」が開催されました。
街とカフェ、人と街がマッチして、ゆっくりとした空間でのんびり過ごす・・・カフェと街が明かりを灯す空間になった大街道商店街。
大街道商店街に19店舗が出店。
カフェ・雑貨・花屋・珈琲などなど、バランスのいい配置となっています。
花の森ホテルの隣に広さ500坪高さ20メートルの温室がある「中山フラワーハウス」さん。時期的にグリーンが主でしたが、初夏らしく素敵でした。
いろいろなイベントに出店されている「手焼珈琲 RODAN」さん。珈琲の香りが、カフェらしさをかもしだしていました。
ゆったりとしたオカリナの音色がステキなBGMに。
地元の食材なども使用した「nico」さんは、将来ご自分のお店を持とうと夢に向かって進んでいらっしゃいます。
ハンドメイド家具・雑貨 木工屋けーじまんさんの作業場は北条の山奥。日曜大工をきっかけにはじめられたそうです。
瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクトのFBでこのイベントを知り、訪れたお二人。このイベントが引き合わせてくれた“縁”ですね。
他にも様々なお店があり、またこれまで瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクトでご紹介させて頂いたブースの方もいらっしゃいました。
みなさんとっても素敵な顔でしょ。
「イベントは数あるけれど 街と融合したイベントをしてみたい」「お客様にゆっくりしていただけて、かつお洒落なイベントはないだろうか」そのような思いから「大街道カフェマッチ」は生まれました。
「大街道に座る場所が欲しい。」と商店街に来られた人の声があるのですが、大街道にはベンチがないのが実情です。
「何かいい方法はないかな?常時は無理ならイベントではどうだろうか?」と、きっかけを話すのは発起人の岡本さん。岡本さんは、大街道で「100円ショップおかもと」を経営されています。
岡本さんはその思いを友人に話したところ、イベントを手掛けているE-spaceの松井さんを紹介してくださったそうです。松井さんと話をしているうちに、大街道をカフェ空間にするこのイベント案が出来上がり、数日後の商店街の会合で提案したところ企画が通りました。このようにタイミング良く進んだのが、4月頃でした。
実は今回のイベント前、5月末に「カフェマッチ」をゲリラ的に開催したことがあったそうです。
その際に移動喫茶のキッチンカーを商店街の入り口近くに乗り入れたのですが、警察の許可をとっていなかった為に撤去となってしまいました。その時は商店街のご協力の元、机や椅子をお借りして無事に終了。
しかしこのようなハプニングもあって今回、もしかしたら車の乗り入れが難しい可能性もあったそうです。商店街の皆さんも「車の乗り入れは難しいかも・・」と心配される中、松井さんは「前に進むことしか考えてなかったんです(笑)やる事だけはやりきって、後は何度もお願いに行く覚悟をして警察署に申請に行きました。そうしたら、なんと一度で申請が通って・・・本当に嬉しかったですね。」とその時のことを思い出し嬉しそうに話されていました。
今回のイベントの目玉の一つ、おしゃれな3台のキッチンカーと1台のショップカー。
街の中の人やイベントに行かない方など、おしゃれなキッチンカーを見かけることが少ないようです。逆にイベントに行かれる方は街の様子が見えてきません。そこでお互いに新しい発見や交流ができるようにと、移動喫茶のキッチンカーをメインに考えられたそうです。
もし車の許可が下りなかったら、オープンカフェの雰囲気でいこうと思っていたそうです。
「座ってお茶を飲みながら、お店を眺めるのって今までになかったことですから。視点が変わるだけで新しい発見があるかもしれないなんて素敵でしょう?」そのように思われたのはゲリライベントでお茶をしている時に、ふと目に入ったお店で見つけたジャケットとの出会いがあったからだそうです。そのジャケットを今回のライブ「テルミーズ」で着用されていました。
イメージカラーは、珈琲色とクリーム色。うっすらマッチが描いてあります。
ポスターを考案したアートエクスプレスさんでは、将来「大街道カフェマッチ」をイメージした「マッチ」も作りたいそうです。
イベントと商店街との仕切りをなくして、一体化したイベントにしたい!そのような思いは、イベント主催者の松井さんたちだけではなく商店街の方にもあり、街とイベントが一体化しました。
大街道に人がだんだん少なくなっているのを、このイベントを通じて人が集える場所になれば・・・両方の思いが一体化し素敵な空間を生み出した「大街道カフェマッチ」。
「準備のときから、商店街の方に声をかけていただいて嬉しかった!」という出店者の声も聞こえ、また大街道商店街の中の「てくるん」で、うちわ作成ワークショップを開催などその様子を感じることが出来ました。
大街道の広くゆったりとした空間を上手に使いたい。
ただカフェをたくさん出してもつまらない。
お客様が主役 ゆったりと座ってもらえることが大事。
珈琲に合う、美味しいスウィーツがあったらいいね。
お洒落な雑貨もついでにみたいな。
お洒落な椅子とテーブルも欲しいね。
外ならではのちょっとした公園を思わせる花や緑も欲しいね。
子どもからお年寄りまで楽しめる場所が必要。
パフォーマンスも路上ライブのイメージでいきたいな。
商店街の人も楽しめるイベントにできたらいいな。
常日頃の想いや、ちょっとした思い付きが絡まって、素敵にマッチし、街とイベントが一体となった素敵な空間になっていたと思います。
「街に流れるBGMを止めてライブをBGM代わりにしたり、セールの呼び声を控えてくださったり・・・商店街の協力なくしては、実現出来なかったと思う。」と話される松井さんがとても印象的でした。
今後の予定は未定ですが、今回限りではなく2回3回と次へ繋げ、ゆくゆくは大街道の風物詩にしたいそうです。 次回の開催がとても楽しみです。
【大街道カフェマッチ】
大街道カフェマッチFB:https://www.facebook.com/CafeMatch.ehime