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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

|イベント、グルメ

三津の朝市

松山市三津ふ頭の市公設水産地方卸売市場で開催される「三津の朝市」は、市価より3~4割ほど安く販売され、また瀬戸内や地元の三津で獲れた新鮮で魚介類を小売店などから直接購入できると人気があります。

三津の朝市

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春の時期に旬を迎える真鯛は、瀬戸内海を代表する魚の1つで愛媛県が全国一の漁獲高を誇っています。特に桜の季節の真鯛は「桜鯛」と言われ、産卵を前に身が充実しその味は最高だそうです。
また煮付けや唐揚げにすることが多い「ホゴ」は、高知県では「ガシラ」と呼ばれています。「ホゴ(カサゴ)」の名前は、大きなヒレが張り出してトゲの付いた大きな頭が笠をかぶっているように見えることから「笠子」、またデキモノの跡のように見えることから「瘡魚(カサゴ)」からきたとも言われています。ちょっといかつい顔の「オコゼ」は、背びれに猛毒をもち砂地で生息。刺されると、数日間激痛が走るという場合もありそうです。このように、猛毒のある背びれを取り除いた状態で販売されている所が多くなったそうです。他にもサヨリやカニ・エビ・ニシ貝など、新鮮で旬の魚介類が多く販売されていました。

三津の朝市

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三津の朝市

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魚介類の販売だけではなく、タイやカツオなどの試食があり新鮮な刺身をいただくこともできます。愛媛がいま力を入れている「柑橘ハマチ」は、柑橘(伊予柑)の皮を餌に混ぜて収穫時期の約2ヵ月前からハマチに食べさせることにより、ハマチの独特の匂いなどを緩和させる効果があるそうです。ハマチを噛んだ後に口の中で広がる柑橘の香りが女性に人気が高く、ハマチの味や食感もなにも変わることがないとのことが人気になっているようです。

三津の朝市

他にも小学生以下を対象にした釣り堀(タイ・ヒラメ・アジ)、地元商店から総菜の販売・じゃこ天やお菓子・果物や野菜などの青果物の販売もあります。また普段、市公設水産地方卸売市場で行われている”せり”を「模擬セリ」という形で一般の人にも味わって頂ける催しがあり、札をもった人たちがかなりの安価で競り落とします。

三津の朝市

三津の朝市

松山市水産市場運営協議会が開発した「真之・海戦汁」を、同会場で販売しています。これは「瀬戸内海の海の幸を美味しく食べて欲しいという」思いのもと、松山出身の秋山真之の好物がエビやイカであったことに注目し、地元・三津浜地区まちづくり協議会と連携で生まれました。イカと豆腐とレンコンで団子入りのエビ風味の味噌汁で、人参やワカメ油揚げなどが入っています。

三津の朝市

三津の朝市

江戸時代から数えて350余年続いていた「三津の朝市」が、21年ぶりに復活したのは2002年12月です。松山市三津ふ頭の市公設水産地方卸売市場で一般開放され注目を集めましたが2012年8月に中止、しかし2013年4月20日から市民の声に応えて復活となりました。
魚離れとなっている時代の中、旬の魚の美味しさや市場流通が果たす役割を知って頂き、日常の魚介類の摂取増加につなげようと、松山市水産市場運営協議会が「三津の朝市」を主催し地元の小売店などが企画・運営を行っています。また他の行事として松山市水産市場運営協議会では、毎月1回「魚のさばき方料理教室」と「漁夫の利、魚料理教室支援事業」を実施されています。

三津の朝市

瀬戸内は多島美で穏やかに見える海面と違い潮の流れが早く、それにより魚の身が引き締まります。また潮の流れはプランクトンを育て、それを食べた魚は旨味へとなり「刺身にすると“コリコリ”、焼くとそり返る」という新鮮で美味しい魚に育ちます。
瀬戸の小魚うまいもん.net:http://www.setonokozakana-umaimon.net/

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