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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

|その他

浜で食べる!!港街・三津浜のB級ご当地グルメ「三津浜焼」

三津浜焼きは、60年以上の歴史を持つ三津浜オリジナルのお好み焼きです。戦前、小麦粉を水で溶いたものを鉄板で焼き、ネギなどを入れた「一銭洋食」が始まりと言われています。当時はソースをかけていたらなんでも「洋食」と呼ばれていたようです。
その一銭洋食にそばやうどんを入れるようになったのは、30年ほど前。元々三津浜には美味しい醤油があり、その美味しい醤油ダレで味付けしたうどんやそば入りが定着。そしておやつ感覚だったこともあり、なによりも安いです。

出来あがり

松山市三津浜の細い路地奥や民家の軒先に、お好み焼きの店があちこちあります。松山のB級グルメとして古くから愛され続けてきた「三津浜焼き」は、それぞれの店でこだわりの味をもっています。

三津浜

伊予鉄三津駅近くで商店街入口にある「みよし駅前店」は、常連や立地条件もあり遠方からも来る客が多く、土日になると1日80~100枚焼くこともある人気店です。

お好み焼きみよし

三津浜焼きの特徴は牛脂で、脂は焼いていると溶けてきてその脂身で深いコクとなります。またお好み焼きを二つ折りにしますが、これには一銭洋食時代にボリュームを出すために二つ折りにしたという説や、容器に入れて持ち帰ることも多かった為にそのようになったとも言われています。

お好み焼きみよし

お好み焼きみよし

メニューは、肉卵台付き(うどん又はそば)のみ。「台付き」とは、クレープ状に焼いた生地を伸ばしたものにうどんやそばを入れた物のことです。ちょっと辛めのソースと甘味のあるすじ肉の牛脂、そして味に深みを出す「さばの粉」をかけるのがこの店の特徴。またソバや牛脂を多くしたりと、お客さんの好みに合わせてくれます。
まず中に入れるそばを作ります。そばを炒めて、そしてここに味に深みが出る「さばの粉」をかけます。

そば

そしてちくわを乗せます。
港町なので、魚介類は新鮮で豊富。ちくわを入れることで、ダシが出て深みのある味わいになるそうです。

そば

少しキャベツを乗せます。

そば

ソースをかけ混ぜます。ここまでの時間、5分ほど。

ソース

そば

SONY DSC

そばが出来ると、今度は台作りに。
この台に使う数種類の小麦粉をブレンドしているがダシなどは、企業秘密!

台

台は薄いのですぐに出来ます。この上に、サバの粉をかけます。

さばの粉

先程焼いたそばと天かすを乗せます。

のせる

天かす

キャベツをたっぷりのせたら、その上から三津浜焼の特徴である牛脂。脂は焼いていると溶けてきて、その脂身で深いコクを出してくれます

きゃべつ

牛脂

そして豚。肉を乗せます。この状態で5分程焼きます。

豚肉

豚肉

そしてこのボリュームたっぷりのお好み焼きを、プロの技でひっくり返します。そして蒸し焼きにすること5分程。

ひっくり返す

ひっくり返す

その間に半熟玉子焼きを作り、その上にお好み焼きを乗せ

卵

裏

再びひっくり返します。少し崩れたように見えますが、大丈夫!!

SONY DSC

そしてソースを少量塗り、これまた三津浜焼の特徴である半分に折りたたみます。

ソース

SONY DSC

整える

このようにお好み焼きで命ともなる「ソース」を何回かに分けて塗ります。

ソース

そこにさばのダシを振ります。

サバの粉

ゴマとノリはお好みで。

ゴマとのり

出来あがり!!ここまでの時間15分ほど。

割る

お好み焼きみよしは他に三津店と古川店があり、10枚集まるとお好み焼き(シングル)が1食無料になる、という3店舗共通サービス券があります。三津浜地区の地元の人は、「焼きそば」のことを「そばのバラ」や「うどんのバラ」と言うようで、なぜそのような呼び方をするかは謎らしいです。

【お好み焼きみよし駅前店】
住所:愛媛県松山市住吉1丁目4-17
電話番号:089-952-3262
定休日:無休
駐車場:有


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