2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
愛媛県産の「愛」あるブランド産品を使い、プロのシェフ60人が腕を振いました。その料理コンクールが開催!
愛媛県内産の「ふれ愛・媛ポーク」や「鬼北熟成雉(きじ)」など「愛」あるブランド産品を使用したえひめの「食」料理コンクールが、2月18日(月)にいよてつ高島屋で開催されました。会場には、和食・洋食・中華の3部門に県内のホテルや飲食店のシェフ60人の独創的な創作料理が並びました。「愛」あるブランド産品のPRと地産池消推進を図るため、えひめ愛フード推進機構などが2007年から毎年開催。今回で6回目を迎えるコンクールでは、ブランド産品2~3点を使用した予定売価2000円のランチメニューです。
「和」「洋」「中華」の各20名の作品を、各部門プロ2名と一般4名の審査員により審査しました。審査方法としては、見た目(見栄え・色彩)、味覚、バランス、創造性、基本事項の5項目で審査します。
審査後審査会があり、各部門に分かれて集計を元に各賞を決定します。プロが審査した結果と一般が審査した結果との違いが多少出ており、白熱な議論が続きました。
中華では指定食材が“媛ポーク”と“松山みそ”使用の為、冷えてしまうと脂身が固まります。温かい料理を想像しながらの審査は、プロの審査員の方でも難しいですよね。と言われていました。また中華ではどうしても色彩的に茶系が多くどのように華やかに見せるのか、また野菜とのバランスも非常に大切だとも。
●最優秀賞
【和食部門】
「春の媛彩コース」 媛ポークと椎茸の博多押し
結の樹(松山市)勤務の稲田 良輔(いなだ りょうすけ)さん
和食として基本的な味付けを大切にしました。愛媛県産の食材を活かせる味付けに工夫されたそうです。
【洋食部門】
「愛媛の食材を活かした山の幸コース」 鬼北熟成雉のファルス伊予柑風味チョコレートのガストリック
レストラン門田(松山市)勤務の高松 克明(たかまつ かつあき)さん
チョコのソースやフルーツと合うように、デザート感覚で彩りを大切にされたそうです。
【中華部門】
「伊予の食べ路」 媛ポークと松山みそのリゾット風~さまざまな食感と風味で~
赤坂四川飯店松山店(松山市)勤務の山下 大輔(やました だいすけ)さん
中華で多い炒めたり煮込んだりまた味噌をメインに使うことはせず、リゾットという別の切り口で作ってみました。商品化するにあたり、注文を受ける前段階の準備など工夫もあるようです。
優秀作品は、優秀JAバンクえひめ賞と優秀株式会社エス・ピー・シー賞の2賞です。
【和食部門】
●優秀JAバンクえひめ賞
『県内産桜鯛 自家製みかんジャム射込み焼 春風ソース』 美味(松山市)勤務の田村 大将(たむら ひろまさ)さん
●優秀株式会社エス・ピー・シー賞
『焚合せ 媛ポーク大根包み(筍 椎茸 干瓢 絹さや クコの実)』 道後プリンスホテル(松山市)勤務の関谷 敏明(せきや としあき)さん
【洋食部門】
●優秀JAバンクえひめ賞
『鬼北熟成雉もも肉のコンフィと胸肉のムースのパイ包み焼き 雉のフォンと”せとか”のソース』 ふなや(松山市)勤務の真鍋 孝博(まなべ たかひろ)さん
●優秀株式会社エス・ピー・シー賞
『鬼北産雉胸肉とマスカルポーネポテトのロール仕立て 雉のフォンとはだか麦味噌のソースで』 東京第一ホテル松山(松山市)勤務の二宮 誠(にのみや まこと)さん
【中華部門】
●優秀JAバンクえひめ賞
『~媛ポークのはだか麦味噌煮込み~伊予美人の巣籠と彩り野菜添え』 愛媛調理製菓専門学校(松山市)の喜舎場 盛孝(きしゃば もりたか)さん
●優秀株式会社エス・ピー・シー賞
『媛ポークと麦味噌のハーモニーみかん仕立て夕しぼりソース』 中華厨房大岩三番町店(松山市)勤務の高智 優(たかち まさる)さん
●審査員特別賞
【和食部門】
『媛ポーク西京焼き 旬野菜とタルタルソース添え』 ホテル茶玻瑠(松山市)勤務の石崎 将也(いしざき まさや)さん
【洋食部門】
『鬼北産熟雉の様々なバリエーションと愛媛県産野菜のマリアージュ』 オーベルジュゆらぎ(新居浜市)勤務の上林 亮(かみばやし りょう)さん
【中華部門】
『媛ポークと伊予美人団子のはだか麦味噌漬け卵黄パウダー炒め~みかん仕立て~』 国際ホテル松山(松山市)勤務の井口 大樹(いぐち だいじゅ)さん
最優秀作品と優秀作品は、今後商品化されていきます。主催されたえひめ愛フード推進機構は「まずは受賞した各店でメニュー化したもらい多くの人に県産品の魅力を知ってほしい」と話されていました。
愛媛には素敵な食材が多くありますが、私たち県内の人も全てを知っているわけではありません。このような料理を通し、多くの方に愛媛県内産の「愛」あるブランド産品を知って頂きたいと思います。
他の作品のお写真もこちらで多数載せています