2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
延喜式内 伊佐爾波神社
松山市道後山腹に鎮座する「伊佐爾波神社」の創建について詳細は不明のようですが、神功皇后・仲哀天皇御来湯の際の行宮跡に建てられたといわれてます。現在の道後公園山麓にありましたが、1335年河野氏が湯月城を構えるに際して現在の所に移されました。
道後温泉駅から東の上り坂を進むと、135段の石段が真正面に見えます。
松山の秋を彩る10月7日の松山秋祭りでは、湯之町・道後・築山・溝辺・大唐人・持田の6体がこの長い階段から下りてくる様子はかなり見応えがあり多くの人が集まります。
http://ritoumeguri.com/581/
坂の下からでも見えるのが楼門。軒の下正面には『八幡宮』の扁額がかかっています。
赤い八幡造りの本殿は、流造りの社殿を前後に連結し外陣と内陣に分けた構造。
切妻造り・桧皮葺き・流れ造りの社殿二棟が正面に向拝のある外陣と、内陣が屋根の軒先中央で密着しているのが「八幡造り」の特色です。
京都の石清水八幡、大分の宇佐八幡 とあわせ、日本に三つしかない「八幡造り」の社殿は国指定重要文化財です。透塀は本瓦葺で緑青塗り菱格子がとても美しいです。
伊佐爾波神社は、出世開運・武勇長久・子育て大願・航海安全・商売繁盛・技能向上などの神様です。松山が西日本一の和算研究の地であったことを証明するが如く、24面もの「算額」が奉納されています。「算額」とは和算の絵馬のことです。和算は日本独自で発達した数学で、江戸時代には西洋数学をも凌駕するほど発展したそうです。また「短歌」や「連歌」など文学に関する絵馬・絵画に関する絵馬・「弓道の的」など武道に関する絵馬などが沢山奉納されてきたそうで、文武両道の信仰が篤いと言えるそうです。参拝形式は、二拝二拍一拝となってます。
【伊佐爾波神社】
住所:愛媛県松山市桜谷町173
電話番号:089-947-7447
駐車場:有り(60台分)
伊佐爾波神社HP:http://isaniwa.ddo.jp/