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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

|グルメ

割烹お抹茶の店 桃李花

新鮮な地元魚介類を使った本格的な懐石料理を提供する「割烹お抹茶の店 桃李花」は、風情ある佇まいの中でもてなしてくれます。創業50年以上老舗であり、ロープウェイから1本入った閑静な場所にあります。愛媛の郷土料理である松山鮓や南予風鯛飯、桃李花特製のほうたれ丼などを昼定食で味わう事ができます。また秋山兄弟生誕地の近くという縁から、秋山家伝授のお雑煮を提供します。

桃李花

松山藩士久敬の三男である秋山好古と弟眞之の生家は、昭和20年の松山空襲で焼失し石碑のみとなっていました。日露戦争で多大な功績を残した二人の生家を、常盤同郷会が2005年に生誕地に復元。常盤同郷会とは秋山好古・正岡子規をはじめ、勝田主計大蔵大臣などの偉人が学び育った常盤学舎(東京都所在)を経営されています。

秋山兄弟生誕地

秋山生家の復元の際、桃李花が近くにある縁から女将が秋山好古の末娘である米田治子さんに手紙を書かれました。当時、米田さんは92歳という高齢であったが丁寧な手紙が届きました。そのお手紙には、父好古さんはお酒が大好きで酒の肴は「からすみ」「このわた」などを好んでいたと書いてありました。また酸っぱい物を好み、新鮮な魚が手に入ればそれを薄く切り酢に漬けてご飯に混ぜて食べたと。これが松山鮓です。そしてその手紙には、お雑煮の作り方が書かれていました。

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鯛のアラでダシをとり麦みそと合わせた白みそ仕立てで、鯛の切り身や盛りだくさんの根菜の汁に丸い焼かないお餅のお雑煮です。
当時は「男子厨房に入らず」の時代でしたが、元旦に家族のために男性が雑煮を作っていました。おそらく秋山兄弟もそうだったのでしょう。「大根・里芋を入れ丸餅を焼かずにお椀に入れ、その上から昆布の細切り・ごぼうのささがきをゆで、塩茹でした鯛・焼豆腐・小松菜の5種類をのせました。」と書かれていました。
小松菜の代わりに菜の花が使われ、その上の柚子の香りがほのかにし、口の中に広がるゆずの香りと白みそが上品な味となり、その奥には鯛の味を感じました。

お雑煮

「秋山家伝授のお雑煮セット」は、雑煮・松山鮓・瀬戸内の刺身(鯛・他)茶碗蒸し・小鉢(日替り)とデザート(アイスか羊羹・抹茶)のセットになっていますし、お雑煮単品でも頂けます。
松山鮓は瀬戸内海の魚でダシをとり、酢でつけた鯛をほぐし小エビや野菜などと混ぜた酢飯の上には錦糸玉子とアナゴがのっています。

店内

店内

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【割烹お抹茶の店 桃李花】
住所:愛媛県松山市一番町2-7-3 吉久ビル1F・2F
電話番号:089-932-3213
営業時間:昼食 月~日(隔週)11:30~14:30(L.O.14:20)
     夜  会席 月~土 17:30~22:00(L.O.20:30)
※喫茶以外は予約制
定休日:不定休
桃李花HP:http://www1.ocn.ne.jp/~tourika/

お雑煮のレシピを掲載。
http://www.nhk.or.jp/matsuyama01-blog/300/67839.html

他にも店内のお写真などを載せてます。


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