2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
松山市の冬の風物詩「みかんツリー」を新宿ステーションスクエアでお披露目
松山市のPRと魅力を伝えようと、新宿ステーションスクエアで「まつやま オレンジ クリスマス2014 in 新宿」が、過日だが開催された。
当日はたくさんの松山ファンが集まり、新宿駅前は人の波が絶えることがなかった。
まず松山の冬の風物詩と言われる「みかんツリー」が会場では展示された。
このみかんオーナメントは、松山市立高浜小・中学校の生徒約150名の手により、松山産みかんでひとつずつ手作りされたものだ。丁寧にむいたみかんの皮を元の形になるようにし、2日以上乾燥させて中にLEDライトを詰めて木にくくりつけた手がかかる仕組みである。そのぶん1つ1つ個性溢れる形に仕上がっており、心のこもった味わいが楽しめる。
またブースには人気が高い「蛇口からみかんジュース」のボックスも出張で登場、整理券を配布していた。新宿駅前には、みかんジュースを待つ長蛇の列が出来上がっていた。
他にも12月に旬を迎え1玉1,000円を超えることもある高級ブランドみかん「紅まどんな」の試食
「紅まどんな」が当たる抽選会、みかん積み大会
メッセージをみかんに書いて渡そうといった企画で、会場は盛り上がった。
夕方には松山市沖にある忽那諸島のPRをしているゆるキャラの「しまぼう」や、イベント当日に誕生日が近い男性も含めみかんツリーの点灯式も華々しく行われた。
約500個のみかんを使ったほんのりとオレンジ色に光る「みかんツリー」は、他のツリーにはない人の手が織りなす温かみと、松山らしさがあふれる特別なツリーではないだろうか。ここ新宿の他には、おひざ元の道後温泉・椿の湯前(通常は道後温泉本館北正面)にも飾られているという。
松山出身でこのイベントを楽しみに来たという女性は、「やっぱりこのみかんでできたオレンジの光には故郷を思い出すし癒される。」と目を潤ませてツリーを見上げる。
東京・新宿と言えば人がいちばん交錯する喧騒の街である。そこで開催された松山らしさあふれるイベントは、時間に追われる厳しさを癒すほどにここを通る人の心をほっとさせてくれたように思う。
「松山に行きたいな。」
「松山に帰りたいな。」
そんな見えない心の声を聞いたような気がした。
※取材・撮影:瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクトサポーター千野苺子