2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
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老舗果実専門店 新宿高野とコラボ「紅まどんな」を味わう
12月が旬のまつやま農林水産物ブランド「紅まどんな」の認知度向上などを目的とした会が、2014年12月3日に東京都新宿区にある新宿高野本店で開催された。12月3日と11月3日は「いいみっか(3日)ん」の語呂合わせで「みかんの日」と、全国果実生産出荷安定協議会と農林水産省が制定している。(※写真提供:松山市東京事務所)
新宿高野の多彩なレシピを紹介・試食しながら、果物産地の生産者に栽培秘話や見極め方などの話しを聞き、旬の果物を味わい身近に感じて頂こうという主旨である。今回は特別企画として『愛媛県松山市「坊っちゃん」みかん・紅まどんなを楽しむ会』を開催する事となった。
他のみかんとの食べ比べでは、紅まどんなの特徴である香り・ゼリーのような食感などを参加者11名は堪能した。食べ比べにより、双方の特徴が活きてくるものである。
松山市農業指導センターの職員から、紅まどんなの特徴や名前の由来、愛媛でしか栽培出来ない理由、愛媛県で栽培している紅まどんなの面積・生産量に対し松山市が生産している割合、出荷時期及び販売時期などの話しがあった。さらに雨による果実への痛み防止からハウス栽培を必ず実施するなどの生産における対策や苦労話、出荷前の目添え会開催の徹底により毎年同じ品質での提供、選果を行う上での対策や選果方法又手法など現状の説明に対し、生産等の方向性・販売においての課題や対策など今後に向けての動きの説明もあった。
それぞれの内容について詳細な話しが職員からあったが、生産者がどれだけ大切に紅まどんなを育てているのかが伺えた。果実に傷が付き採取に困る「棘」を1つひとつ取り除く作業、ハウス建設に膨大な経費、品質向上のため10月位から「白シート」を張り水分調整や色を良くする工夫、薄い果皮のため丁寧な採取にかかる時間などである。そのような大変な作業もある中で育てた紅まどんなは、1個当たりの単価が高いので栽培していても楽しく管理などできるそうだ。また市場に出荷できない果実は、自家用のジュースなどで楽しめると、生産者ならではの楽しみ方もあるようだ。
会場である新宿高野からは、紅まどんなの特徴などを活かしたメニュー「紅まどんなの100%生ジュース」「みかんのサラダ 紅まどんな添え」「紅まどんなのパフェ」が提供され、参加者は紅まどんなの美味しさに舌鼓をうった。
「初めて食べたがとても美味しかった。生きている間にたくさんいただきたい。”紅まどんな”という名前もとても良いと思う。高松までは行ったことがあるが、松山は行ったことがない。温泉は大好きなので紅まどんなの時期に道後温泉に行ってみたい。」など、様々な感想を頂いている。
12月が旬のまつやま農林水産物ブランド「紅まどんな」は、ゼリーのような食感で一口食べると甘い香りと果汁が口いっぱいに広がるのが特徴である。見極め方として、果実が大きく“紅”がいい物が美味しいようである。
今回のイベントは老舗果実専門店「新宿高野」と連携し、まつやま農林水産物ブランド「紅まどんな」の認知度向上やブランディングを図るとともに、「紅まどんな」の産地である松山市の魅力を発信するため松山市と株式会社新宿高野が主催である。また2014年12月23日「まつやまオレンジクリスマス2014in新宿」や2015年12月「松山市紅まどんなフェア」を開催する予定。フェアではコース料理・パフェ・ケーキ・サラダ・ギフト販売、教室開催、イベント開催(みかんツリー展示・紅まどんな抽選会・しまぼうのグリーティングなど)などを一体的に開催する。
果物専門店 新宿高野公式HP:http://takano.jp/
紅まどんな:http://ritoumeguri.com/gourmet/16954.php