2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
夕刻の三津浜商店街「三津浜バル+」
松山市三津浜の参加店舗をはしごしながら、まち歩きを行うフードイベント「三津バル+」が9月28日(日)に開催された。絶好の快晴の日曜に開催され、地元のみならず近隣からも訪れる三津浜バル+は、三津浜地区にぎわい創出委員会が主催し今年2回目となる。
19時前の三津バル+は、昼間のにぎわいが去った後で人も少なくなっていた。昼間の喧騒とは異なる落ち着いた情景が港町を静かに包み込み、ほんのり暗くなった商店街の全体を引き締めている。住吉公園では、先ほどまでダンスを踊っていた躍動感の残り香がまだ消え去る瞬間と重なり、空気はまだ震動しているかのようであった。
個性あるセンスのラインナップの雑貨店は、電灯の黄色い光が全体を薄く照らし、影とのコントラストがいつもの店とは異なる趣である。昼間とはまた違った顔を魅せ、シックで落ち着いた大人の店になっている。
店の前の明かりとそれに集う人の声が、昼間の賑わいの余韻を感じさせた。
三津バル+は、事前または当日にバルチケット(回数券)を購入し、様々な飲食店が提供する「バルセット」を堪能しながら町中を食べ・飲み歩くのである。チケットは1セット5枚つづり(700円×5枚)で、各店舗が工夫を凝らした自慢の「オリジナルバルメニュー」が5店舗巡れる。また「あとバル」として、当日使いきれなかったバルチケットは期間限定で金券としても使用可能である。
地元の人々・商店などの協力はもちろんの事、再訪する方々も徐々に増えてきたのは、出店者・消費者ほか関係者全員の三津浜を思う気持ちが1つになって作り上げてきたもので、その広がりは年を重ねる毎に大きく広がっている。近年カフェやパン屋・洋食店・雑貨店などが出来て、三津浜商店街は少しずつ変わり始めている。その中で港町三津浜ならではのどこか懐かしい空気感は、訪れる人を心地いい時間となるのかもしれない。
2013年三津バル+のレポート:http://ritoumeguri.com/11920/
三津バル+公式サイト:http://mitsubar.cho88.com/site/