2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
中島の「海体験と山体験、宝探しと島グルメ」の夏休み
2014年8月2日(土)中島姫ヶ浜で、「中島キャンパーズパラダイス&しまのわ冒険学校」が開催された。今回は中島キャンパーズパラダイスの様々なイベントの中で、歴史探訪なかじまクルージングを紹介する。
当日の朝はあいにくの雨模様であったが、高速船が島に到着するころには雨もあがる。
中島の大浦港で申込受付後、忽那八幡神社へ向かう。神社に向かう境内の路は、大きな神木に見守られてしっとりと落ち着いた風が心地いい。しかし境内の一部が少し前の大雨で崩れ、ブルーシートで覆われていた。
神社の途中にある黒岩城の登り口には、両側にロープが張られて登りやすくなっている。足元は先程までの雨のせいで滑りやすくなっているので、注意が必要であった。登る事15分足らずで頂上に到着。
少し前まで無かったベンチも設置されて、ずいぶん整備されてきている。ここからの景色は遠く松山も見え、多島美と青い海のコントラストが象徴的で美しい風景をみることができる。
黒岩城を降り、姫ヶ浜ビーチまでの途中にある「お僧都様」「文中の碑文」「中山古墳」を見ながら、姫ヶ浜の「真福寺」を訪れる。綺麗な境内には歴史的な物も多く、また本堂には歴史的文化財の「曼荼羅」もあり興味は付きない。きらびやかな本堂の天井絵は、見る者の心を魅了する。
この前の大雨で、がけ崩れが発生した場所である。
途中、姫ヶ浜ビーチで「中島キャンパーズパラダイス」の開会式の様子を拝見、島の夏が始まった事を体感した。そして、今回新しく設置された「大串展望台」へ向かう。姫ヶ浜ビーチを通り過ぎ、海岸線を東に向かって歩き展望台に向かう。
大串展望台からの眺めは先ほどの黒岩城跡とは異なる景色で、瀬戸内の島々はどれ1つとして同じカタチの島が無いのが分かる。ベンチが複数用意されている。隣の山の二つの頂きが本山城跡である。ここよりも高い本山城からの眺めは、さぞ大きなスケールで迫ってくるであろう。しかし今は登ることが出来ない。
姫ヶ浜ビーチでランチタイムになる。忽那風ブイヤベース・島ピザ・みかんうどん・カレーライスなどが、用意されている。
中島ではおなじみ「みかんうどん」は、コシがありモチモチのソフトな口当たりで、みかん果汁100%の半生うどんを調理したもの。綺麗なみかん色が食欲をそそり、中島オリジナルうどんとして認知されてきた。今回はぶっかけ、トッピングは、目玉焼きにフランクフルトとアゲ玉。オリジナルだし醤油をかけていただく。どちらかと言うとあっさりしたぶっかけであるが、アゲたまが深みを加え見た目以上にコクとボリュームがある。
また、坊っちゃん島あわびを使った「水軍カレー」で有名な喫茶ヒロのカレーも用意されていた。一皿300円で牛肉や野菜としっかり煮込んだ中辛のカレーは、夏の熱い日にはぴったり。
姫ヶ浜会場には、島の観光大使「しまぼう」、愛媛県のイメージキャラクタ―「みきゃん」も来島しパラダイスイベントを応援していた。
当日開催された「中島キャンパーズパラダイス」は、「姫ヶ浜ビーチでプチキャンプ」「歴史探訪なかじまウォーキング」「忽那水軍クルージング」「マリンスポーツを楽しむ」「大大大宝探し」「魚つかみ取り」「地元グルメ大集合」「アウトドアの極意講習会」「アウトドアグッズ展示会」「南海放送ラジオ生中継」など盛りだくさんのイベントが開催され島の夏をしっかり体感出来るものであった。
また1日〜3日(2泊3日)の臨海学校「しまのわ冒険学校2014 in中島」は小学生を対象に、「水」「木」「火」「星空」「友と太陽」の5つのテーマした授業を通じて自然と触れ合う冒険学校が開催された。この冒険学校は2014年に10年目を迎えるが、瀬戸内しまのわ2014をきっかけに松山市中島で初開催となる。夏の中島名物として毎年開催を目指している。
瀬戸内しまのわ2014公式サイト:http://www.shimanowa2014.jp/