2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
道後温泉に白鷺大群が舞い降りた1日
道後温泉本館改築120周年を記念して繰り広げられている道後オンセナート 2014。
今回はアートパレード「LIVE BONE 道後オンセナート 2014バージョン」が、2014年7月20日に開催された。
地元の子どもたちがパレードに参加する「道後 BONE おどり」と、霧の彫刻で彩られた道後温泉本館を舞台に森山開次・川瀬浩介・ひびのこづえ氏によるパフォーマンス「LIVE BONE DOGO」の2部構成となっており、多くの観客で賑わった。
地元の道後・湯築小学校や道後中学校美術部など約300人がパレードに参加する「道後 BONE おどり」は、道後公園をスタートに道後商店街まで歩く。白鷺帽子はコスチューム・アーティストのひびのこづえ氏が担当し、6月末頃にワークショップにより各児童が制作し個性豊かな仕上がりとなっていた。道後温泉をプリントしたTシャツが、体全体で白鷺を表現しているように感じる。
ダンサー・振付家の森山開次氏による振付、作詞作曲 川瀬浩介氏による音楽に合わせて、道後商店街から道後温泉本館までパレードが行われた。6月のワークショップから練習を重ねた子どもたちは、軽快で壮快な伊予弁まじりの音楽「湯 DO GO」に合わせて元気いっぱいに踊った。
伊予〜〜〜〜っ!道後に来んけん!湯 DO GO 遊 DO GO 優 DO GO 癒DO GO・・・・・・・
道後温泉本館を1周したパレードは、まるで道後温泉本館を白鷺が取り囲み、伝説のように元気に巣立った白鷺が再び道後温泉に癒しに来たかのように感じさせた。
道後温泉本館を舞台にしたパフォーマンス「LIVE BONE DOGO」が、約45分繰り広げられた。オープニングは道後温泉本館2階にて、道後小学校ダンス部の踊りで愉快にスタート。ひびのこづえ氏による衣装を身にまとった森山開次氏のダンスは、川瀬浩介氏の音楽と絶妙な掛合いにより観客を魅了した。中谷芙二子氏による霧の彫刻とコラボし、霧を巧みに活かした演出となっていた。観客を巻き込み会場が一体となったそのひと時は、時に笑い・感動し大拍手となりしばらく興奮が冷めきらない人で溢れていた。
足に傷を負って苦しんでいた1羽の白鷺が、岩の間から流れ出る湯に毎日足を浸すうち、傷が癒えて元気に飛んでいった。この様子を見ていた村人が手を浸すと温かく、その湯に浸かると元気になり温泉の効能に驚き利用するようになった。有名な「白鷺伝説」は今も道後に語り継がれ、道後温泉を温かく見守ってくれているのである。
瀬戸内・松山の道後温泉紹介:http://ritoumeguri.com/charm/dogo/
道後温泉本館改築は、2017年愛媛国体終了後に行われ6年程度かかると予想されている。120年前に伊佐庭如矢氏が100年先を見通した改築をおこなったその歴史を引き継ぎ、新たな道後温泉として生まれ変わるのである。
2014年4月10日に道後温泉本館改築120年を記念して開催されている、アートフェスティバル「道後オンセナート 2014」では様々なアーティスト作品が公開されている。
道後オンセナート 2014公式サイト:http://www.dogoonsenart.com/
道後温泉公式サイト:http://www.dogo.or.jp/pc/
私たちプロジェクトも動画撮影を行ったが、オフィシャルムービーでご紹介する:http://youtu.be/qZ8yuGo6FsU
多数の写真は、こちら から見る事ができる。