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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

|グルメ

畜産研究センターに黒毛和牛視察

愛媛県が取り組んでいる「愛媛ブランド牛」の開発が2012年から始まり、2014年2月に女性による「愛媛ブランド牛見守り隊」が結成された。2月8日に行われた第1回目の会は黒毛和牛の食べ比べを行い、サシ重視のブランド牛肉の美味しさや肉質にあった焼き方を知る事を目的に開かれた。
http://ritoumeguri.com/14756/

愛媛ブランド牛

第2回目は6月23日行われ、西予市野村町にある愛媛県農林水産研究所 畜産研究センターへ訪問した。畜産研究センターは、家畜飼育しながら効率的に生産する技術・牧草類の生産や利用技術・環境保全技術・バイオテクノロジーなどの先端技術に関する研究を行っている。
愛媛県農林水産研究所 畜産研究センター:http://www.pref.ehime.jp/chikusan/index.html

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

2011年9月に鹿児島県から繁殖雌牛30頭を導入、畜産センターで125頭に増やし、また代理出産で約40頭が生まれ元気に育っている。牛舎は今回の取り組みにより新設されており、清潔で消毒など万全である。室温約25度に保たれ、外気が通る牛舎は心地よい風が入ってきた。

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

食事は、朝8時半頃と夕方16時頃の2回。干草とトウモロコシや大豆などの配合飼料などに、今回の黒毛和牛には「温州みかんの皮」を食べさせているのが特長である。株式会社えひめ飲料で取り扱っている温州みかんの皮を、発酵させた専用飼料である。皮はみかん果汁を含んだ状態であり1袋約300kgであるが、1日約50kg使用するため1週間持たないそうだ。温州みかんの皮を好む牛とそうでない牛がいるため、どのぐらいの量を食べたのか把握できるようにしている。果汁の香り溢れる温州みかんの皮は、ミカンに多く含まれるβ—クリプトキサンチンが牛の体内でビタミンAに変わる。牛自体の栄養にいい為、品質の高い肉質になることは予想されている。また脂肪が、わずかにオレンジ色になるのではないかと予想している。脂肪の白さが新鮮であるという消費者側のイメージを、どのように取り除くのか・・・今後の売り方の課題ともいえよう。またサシ重視である牛肉を、黒毛和牛でありながら脂肪の少ない赤身重視の肉質の魅力をどのように伝えていくのか・・・「愛媛ブランド牛見守り隊」に課せられた課題でもある。

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

畜産研究センターの研究員7名が、交代でブランド牛の世話や研究などを行っている。愛媛県側から今回のブランド牛の話があった時には、「正直といってびっくりした」と言っていた。サシ重視の牛肉を、赤身で売り出そうとしてからだ。しかしどのような売り出し方であろうと、「牛を元気に大きく育てる」という牛に対する想いを強く感じる事ができた。私たち人間が生きていく上で、動植物たちの「命」を頂いている・・・そのことを改めて感じたのである。

愛媛ブランド牛

愛媛ブランド牛

今後の取り組みとして、試験出荷に伴う試食会・愛媛県知事への報告・ブランド名やロゴマークなどの取り決めなどがある。生産者が大切に育てられている黒毛和牛を、消費者にどのような形で伝えていくのか・・・愛媛県農林水産部ブランド戦略課と株式会社クリエイティブ・ワイズ(三宅代表取締役)が主とする愛媛ブランド牛見守り隊で、2015年5月に向けて取り組んでいる。

愛媛ブランド牛

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