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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

|グルメ

第2回目、島の新「忽那スイーツ」料理教室開催!

2014年7月2日に中島本島「中島味館鉄人の里」で、忽那スイーツ講座の2回目が開催された。2週間前の1回目では、講師の瀬戸内風仏蘭西料理「レストラン門田」料理長の近藤氏のつくるオリジナルレシピを見ながら、忽那の食材を使った柑橘ロールケーキ・柑橘ベイクドチーズケーキ・柑橘のブリュレの3品をつくった。
今回は前回のレシピを参考にしながら、島の方々がオリジナルのスイーツを制作。それを持ちよって全員で試食しながら意見交換して、近藤料理長に認定していただこうというもの。そして講座2回目当日、5組の方々がスイーツを実際に作ってこられた。

忽那新スイーツ

今回も前回に引き続いて、喫茶ヒロからアイス珈琲の差し入れがあった。

忽那新スイーツ

「みかんまんじゅう」は忽那原種のはじき豆を使ったこしあんが特徴で、製法には小豆と異なり手間と時間がかかるそうだ。上においているアクセントの葉は、きんかんの葉を使用。本来であればみかんの葉のところであるが、みかんの葉では大きすぎると言われていた。
はじき豆の風味が残るほどよい甘さのこしあんと、みかん風味の皮が色の鮮やかさと重なって新鮮である。そして上品なみかんまんじゅうに仕上がっている。

忽那新スイーツ

忽那新スイーツ

「紅あまなつのシフォンケーキ」は、シフォンケーキに混ざっている柑橘の皮が程よいアクセントになって口に広がる。柑橘と一緒に生活してきた島人ならではのシフォンケーキに仕上がっている。

忽那新スイーツ

「レモンアイス」は、レモンの風味の中に島で採れた蜂蜜で甘みを加えているので、芳醇・濃厚でありながら後口が残らない爽やかな美味しいさが特徴。レモンは忽那諸島では、多く作られている果実である。

忽那新スイーツ

「甘夏のパンナコッタ」は、生クリームの口当たりのよい優しい味に、すこし加えた甘夏の酸味が顔をだしている。それぞれが引き立て合っていることで、旨みが倍増している。

忽那新スイーツ

今回の「みかんプリン」はみかん風味が新鮮なプリンを、みかんソースでいただく。プリンの中に中島で瓶詰めしたみかんの実が入っている。懐かしい軽い甘さは、このプリンにピッタリハマっている気がする。このみかんソースは、定番のキャラメルソースでも合い美味しくなるとの事。

忽那新スイーツ

「黒岩ゼリー」は島の天草の中に小豆餡が城のように見え、ビジュアル的に楽しく仕上がっている。中心の小豆餡も上品な甘さで、かつての忽那水軍の面影と重なる気がした。さらにもうひとつ、抹茶ソースをかけたものも用意されていた。抹茶という一つのアイテムを加えることで、大人の味に仕上がっている。
今回で唯一地名の入った「黒岩ゼリー」。黒岩とは、かつて瀬戸内海で勢力を誇った忽那水軍が築いたとされる黒岩城のことである。大浦港奥にある忽那八幡神宮から黒岩城跡へ登る道ができたので、一度は登ってみると良いだろう。かつての忽那水軍の城主と、同じ風景をみることができるのは嬉しい限りである。

忽那新スイーツ

忽那新スイーツ

「忽那のベイクドチーズケーキ」はほのかに柑橘香るチーズケーキで、チーズの重みを感じさせるもので大人の為のチーズケーキに仕上がっている。

忽那新スイーツ

今回参加者の作ったメニューは、いずれも優れたもので料理長も納得させるものであった。幾つかの改良点もあげられたが、通常であればこのまま提供しても良いものばかりであった。
しかしこの機会にさらなるランクアップを目指し、いくつかの改良点があげられた。これは次回の講座の際には改良され、よりいいスイーツに仕上がっている事が予測されるであろう。

忽那新スイーツ

忽那新スイーツ

忽那新スイーツ

忽那新スイーツ

今回の忽那スイーツの中には入っていなかったが、「おかき」も口直しで用意されていた。島食材で作ったおかきである。かつての島ではどの家庭でも普通に作られていたそうだが、今は宇和間の地域で作られることが多くなったそうである。
まじりっけの無い純粋な米のおかきで、美味しくいただける。島で作られるものは、添加物など余計な物が入ってないのが普通である。素材の味を知り尽くした島人であり、親から子へと引き継がれて来た作り方なのであろう。

忽那新スイーツ

忽那新スイーツ

第3回目は、7月16日(水)13〜15時に中島本島「中島味館鉄人の里」で開催する。最後となる16日は、更なる改良を図ったスイーツを持ち寄り試食、また認定証を授与する。

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