2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
ことばが繋ぐ、夫婦・家族・人の絆
恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい・・・
『だから、ことば』大募集!』で市長賞選ばれた作品をもとに、新井満氏作詞作曲「この街で」が生まれた。8年目の記念に2013年から始まった「この街で」ウェディングin松山は、2014年6月28日に2回目を迎えた。
応募総数40組の中から選ばれた5組のカップルが、松山市総合コミュニティセンター・コミュニティプラザ「この街で」モニュメント上で人前結婚式をあげた。
松山市の野志市長は「ことばが繋ぐ、ことばの力に感動。松山に愛着を持って、手と手を携えて、おじいちゃん・おばあちゃんになってほしい」と、お祝いの言葉を送った。
結婚式は、指輪の交換・結婚証明書署名が行われ、新井満氏による結婚成立宣言(「結婚おめでとう」朗読)と続いた。
新郎から新婦へ、新婦から新郎へことばの贈り物があり、それまでの想いやこれからの気持ちを込めて贈られたことばは会場を感動で包んだ。またお互いのことばに目頭が熱くなる夫婦の姿は、訪れた人の涙をそそった。
現在闘病中の新郎の父と看病に追われる母を支えている松本夫妻へ、新郎の両親からの贈り物で今回を迎えた。「みんなの姿をいていると幸せになれる。ありがとう。」と、新郎の父から2人にお祝いの言葉を贈った。
また再婚同士の松田夫妻は、10年の感謝を伝えるため新婦のサプライズで応募。「私と結婚してくれてありがとう」としっかりハグを交わした。
松山で飲食店を経営する光田夫妻は、アルバイトしていた学生OBからの応募。「今日の姿を見て、少し親孝行ができたかと思います。」とお祝いのことばが贈られた。また「今日私があるのはおかみの(大将の)お陰です」とお互いに日頃の感謝の気持ちを言葉にし、長年の夫婦の絆をより深めていた。
様々な事情で結婚式をあげられなかった5組の夫婦が、今回の人前結婚式を迎えまた新たに絆を深めた事であろう。「ことば」が繋ぐこころのきずなを感じ、「この街で」を合唱し最後にバルーンリリースで会場に華を添えた。そして約400人の温かい拍手で包まれた会場は、5組のカップルの幸せを願い終了となった。
このイベントはことばのちから実行委員会が主催し、愛媛銀行・ビッグアップル・京屋など多くの企業が協賛・協力して行われている。
また今回、松山出身の俳人・正岡子規の俳句を曲にした新井満氏の新曲発表会も開催された。
「この街で」ウェディングin松山2013のレポートはこちら:http://ritoumeguri.com/3946/
ことばのちからHP:http://www.kotobanochikara.net/