2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
東京大学・五月祭「みかん愛好会」にあの伝説が登場!?
本郷にある東京大学キャンパスで、2014年5月17日〜18日に東京大学学園祭「五月祭」が行われた。今年第87回となる五月祭は「花咲く未来、建造中」をテーマに、模擬店や講演会など個性豊かな企画を出展。東京大学学園祭には、2日間で約12万人の訪れる日本最大級の学園祭である。
今回の五月祭には愛媛県松山市が、学園祭に出店するみかん研究サークル「東大みかん愛好会」に協力してみかんの魅力をPRし発信した。
みかん研究サークル「東大みかん愛好会」は、「現在減少している日本のみかん消費量を復活させる」という理念を掲げて活動している。そこで松山市は、まつやま農林水産物ブランド「カラマンダリン」の販売、都市伝説「蛇口からみかんジュース」の体験、栄光酒造「えひめ果樹楽園 みかんの酒」などの全国各地のリキュールとソフトドリンク(500杯)を販売などを協力。当日の販売・体験は、「東大みかん愛好会」の学生により行われた。
いいお天気の中、学生だけでなく親子連れやたくさんの来校者でキャンパスはにぎわう。
焼きそば、クレープ、わたあめ、カキ氷といったおいしそうな露店のあちこちから、いい匂いが漂い、コスプレの東大生の売り子が呼び込みに忙しそう。
工学部の一角に目当ての「東大みかん愛好会」が!
すでに人だかりで前の見えない状態。
こちらでは幻の春みかんと呼ばれる糖度の高い、まつやま農林水産物ブランド「カラマンダリン」が松山市の協力で販売。このように氷の中で冷やされて、来場者の興味を誘っていた。
他に愛媛産・静岡産・伊豆産・広島産のみかん酒(各200円)、みかんジュース(100円)も販売されていたが、2日目とあって人気のものは完売してしまった様子だ。
そしてやはり一番人気はこちら!各日4回行われた、都市伝説「蛇口からみかんジュース」体験である。整理券を早々と配り終え、次回を待つ人でブースは常に人だかり。
体験時はこのように美人学生がオレンジスマイルを振りまいてくれるのだから、誰もがみかん愛好会に足を止めてしまいたくなるというもの・・・
おそるおそる蛇口をひねる体験者の皆さん。おそらくみかん蛇口に、初めて出会ったのではないかと思われる。
ゆっくりひねり、そーっとコップにためていき、またその様子を同行者が撮影する。出張みかんジュース蛇口の現場では見慣れた光景であり、みかんジュースの出る蛇口がどんなに他県の皆さんにとってセンセーショナルかがうかがい知れる光景ではないかと思う。
さて、そんな「東大みかん愛好会」の皆さんに、2・3うかがってみた。
―どなたかが愛媛出身やゆかりがある縁から愛好会を?—
「いいえ、全員みかんがただ好きだね、っていうことで何となく集まり意見が一致して、現代減ってきているみかんの消費量を増やしたいと発足しました!!」と、はじける笑顔と元気な声が返ってきた。皆さんお肌ツヤツヤなのは、若さだけではなくみかんのビタミンのおかげかも?!もちろん学業優秀な東大生の集中力やストレス発散にも、みかんが関係している・・・かも?知れない。
若者の果実離れが言われる中、みかんなどの柑橘もその1つである。しかし「ただみかんが好き」というその気持ちが、愛好会を立ち上げたことに驚き感動した。今回、松山市が協力してカラマンダリンやみかん蛇口体験などを通し、より多くの人に愛媛県松山市の柑橘の素晴らしさが伝わったのではないかと思う。
今回は、瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクトサポーター千野の取材撮影・記事である。