2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
松山初!「恋人の聖地」に認定された松山城二之丸史跡庭園
松山史の中心地にある松山城の二之丸史跡庭園は、本丸を防衛する施設であり、松山城藩主の邸であった二之丸邸の間取りを柑橘・草花園や流水園で表現した庭園です。1992年開園以来やすらぎの空間として多くの人が訪れ、また和風庭園のロケーションの良さから年間500組近くの前撮りの場所として多くのカップルの記念場所となっています。
NPO法人・地域活性化支援センター(静岡市)が主催する「恋人の聖地プロジェクト」に松山市が6月に申請し、2013年10月1日に「恋人の聖地」に認定されました。愛媛県内では恋人の聖地に認定された場所は4ヶ所目であり松山市内では初の認定です。御影石のハート形のモニュメントは愛し合うこころを表現されていて、ハートの中にはラブロマンスの証である「金貨」が埋め込まれています。
恋人の聖地に認定されるきっかけとなった金貨は、2010年に庭園設備前の発掘調査時、2名の名前が彫られた帝政ロシア時代の10ルーブル金貨が出土しました。この2名はロシア兵の男性捕虜と日本人女性看護師として実在していたことが判明し、この金貨は国境を越えたラブロマンスの証などと考えられました。このコインをモチーフにミュージカル「誓いのコイン」(坊っちゃん劇場)が制作されたことも評価の1つとなったようです。
「恋人の聖地」に認定された松山城二之丸史跡庭園で、2013年11月2日(土)認定記念モニュメント除幕式が行われ、午前中に前撮りをされた西条市の高田直樹さん・真央さん夫妻がゲストとして参加され幕を引きました。また除幕式の後、高田さんご夫妻による大井戸へのコイン投入がありました。
「緑がきれいで素敵なこの松山城二之丸史跡庭園で前撮りをしたかった。またこのようなイベントに参加することができ、記念すべき日になった。私たちのようにゴールインできるカップルが1組でも増えることを願っています。仲のいい夫婦になりたい。」と頬を赤くしながらとても幸せそうな表情のお2人。
松山市野志市長は「松山市の宝を見つめ直し、輝かせるために進めている『たからみがき』のまちづくりの一つとして、より多く人が訪れる場所になってほしい。」と話されました。「たからみがき」の6文字には、それぞれの意味がある。旅の魅力の「た」、「風早レトロタウン構想」の「か」、「愛ランド里島構想」の「ら」、「三津の朝市」の活性化の「み」、街路整備の取り組みの「が」、前向きな気持ちの「き」です。
【松山城二之丸史跡庭園】
住所:愛媛県松山市丸之内5番地
電話番号:089-921-2000(二之丸・堀之内管理事務所)
開園時間:9~17時(2~7月・9~11月)
9~17時半(8月)
9~16時半(12月・1月)
入園料:大人100円、小学生50円(6歳以上~12歳以下)
※65歳以上の松山市内在住の方は無料
※保護者同伴の5歳以下は無料(2名まで)
休園日:12月29日
駐車場:31台
松山城二之丸史跡庭園HP: http://www.cul-spo.or.jp/ninomaru/