2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。
神秘的な光が差し込む「白石の鼻」
松山市高浜にある巨大な三ツ石「白石の鼻」の夕日の鑑賞会が、2013年9月22日(日)に開催された。約100人の方が訪れ、神秘的な光景に魅了された。
白石の鼻には花崗岩の巨石があり、2009年から調査をされている松山・白石の鼻巨石群調査委員会により開催されている。自然の風化や浸食などによって形成されたとされる花崗岩の巨石群(松山・白石の鼻巨石群)が多くあり、その中でも「白龍石(地元では“三ツ石”と呼ばれてる)」
「白龍石」は、推定100トンを超えるであろう5つの巨石が複雑に積み重なっており、その下には無数の推定1トン近い巨石が5つの巨石を支えている。「3つのL字型の巨石」が積みあがっていると考えていたことから通称「三ツ石」と呼ばれていたが、海上側から見ると5つの巨石で構成されていることがわかった。
「人工的に積み上げられているのでは!?」という説もあるが、調査活動を通し「自然の力ではありえない!」という事実が判明しているそうだ。夕日鑑賞会前のシンポジウムで謎の巨石の話があり、夕日鑑賞会では簡単に白石の鼻の説明が行われた。
白龍石には大きな空洞が空いていて、観測ポイントからほぼ真西(方位269度)に位置している。春分から約1週間、秋分までの約1週間は、その空洞を通過した美しい夕日の帯(「龍が昇る道」と呼んでいる)を見ることが出来る。春分・夏至・秋分・
観測ポイントには無数の花崗岩の巨石の上を歩いて海岸に行くので、足元は決して安全とは言えない。歩きやすい靴で行かれることをお勧めする。
岩の隙間から差し込んだ夕日が、海面に反射する景色が望める。場所によっては少し見えた参加者たちが、歓声を上げながら写真を撮影していた。しかし残念ながら私の角度からは下の雲によって、見ることは叶わず・・・手前の海面に、少しだけ夕日の光が通っているのがわかる。
白石の鼻の入口からは遊歩道があり、そこから眺める海も素敵である。
遊歩道の先には「白石龍神社」があり、地元のからは「りゅうごんさん」と呼ばれている。由緒及び創業は明らかではないようだが、文書によると古くから五穀豊穣・漁業の神様として崇高厚いようだ。平成3年9月台風により本殿及び鳥居が崩壊、平成4年7月に境内を修復。
神社北側の通称「亀石」はとても不安定そうだが、くさびの役割をする「かませ石」
可愛らしいカニがいた。ちょっと「ほっこり」したひと時である。
様々な説があるがこの神秘的な光は、私たちに心の光を灯してくれるようなそんな感じさえする。
【白石の鼻】
住所:愛媛県松山市高浜町6
電話番号:089-952-5235(高浜公民館)
駐車場:無
松山・白石の鼻巨石群調査委員会HP:http://haku1414.com/wordpress/