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安居島 地物・直売所|土産

安居島ひじき

濃厚な味と豊かな磯の香り

北条港から北西に14km弱、定期船に乗って30分ほどでその港が見えてくる松山市・安居島(あいじま)。1時間足らずで1周できるほどの小さな島には魚介・海藻が豊富で、中でも自生するひじきは島の特産。人口24人(2010年度国政調査)という島で住人が全て手作業で収穫・加工し販売まで行うので量産はできませんが、プロの料理人も認める品質の高さです。

島の人にとってなじみ深いこの食材で、昔ながらの料理を作られる井上素子さんは1929年安居島生まれ。近畿圏などで長く暮らした後帰郷し、同じく安居島生まれのご主人と島に暮らしています。ひじきの選別・加工の丁寧さは地区の女性がお手本とするほど、ある意味職人技とも言えます。現在安居島で代表的なひじき料理といえばひじき飯ですが、仏事にも欠かせない昔から作られている料理は特「白和え」であると井上さんは言われます。普段の食卓におなじみという五目煮・ひじき飯・白和えの三品を、井上さんと地域の女性が用意してくださいました。

井上さんのひじき飯は、ひじきのほか油揚げ・人参が入ります。千切りにして下茹でした人参と油抜きして千切りした油揚げ、生タイプか戻したひじきを加え、気持ち控えめの水に醤油とこぶ出汁の味で炊くご飯です。たっぷり加えたひじきの香りと旨味で、あっさりしながら後引く味わいに仕上がります。
具はひじきだけという白和えは、戻したひじきをイリコとこぶの出汁・醤油で煮て味付けし、ざるに上げ煮汁を切って冷ましておきます。衣は炒った白ごまをすり鉢ですり、さっと茹で水切りした豆腐も加え、なめらかになるまですり砂糖で調味。塩気はひじきから甘みは衣から、と味付けを分けて2つを合わせることで味に奥行きが生まれます。ひじきのどっしりとしたコクは、野菜の白和えにはないもの。
五目煮はひじき飯と同様に下ごしらえした人参と油揚げ・水煮大豆、生から戻したひじきを使います。ひじき以外の具をくつくつとこぶ出汁で煮て醤油で調味し、最後にひじきを加えたら全体を混ぜながら煮からげます。井上さんは全体を通し強めの中火くらいの火加減で、ひじきの食感が失われないよう手際よく仕上げていました。甘辛ではないさっぱりとした味付けに、ひじきの風味が生きます。
素材の持ち味を生かした家庭料理の中に、根付いている島の暮らしが垣間見えます。かつては自分たちで農作物の多くを作り、手に入る食材で料理を作っていた日本ですが、今は多くの食材が簡単に手に入ります。その中で、今もなお島の食材で昔ながらの味を守り続け、食べる人がまたその味を引き継いでいく・・・このようにして心がこもった料理は、人を介し生き続けていくのかもしれません。

安居島特産品のひじきは濃厚な味と豊かな磯の香りが特徴で、地域の男性が手作業で収穫し加工は女性が行い、1本1本手選別で粒が揃っています。乾燥ひじきと釜あげ真空パックとして、通信販売のほか県内外の旅館・ホテルで使用されています。

詳細情報

【安居島ひじきクラブ】
TEL:089-992-0567(佐伯)
FAX:089-992-0567
商品:生釜揚げ天然ひじき(200g)300円
   乾燥天然ひじき(50g)600円(100g)1200円(以上税込)
   ※乾燥ひじきは約8倍に戻る。すべて常温・ゆうパックにて発送。

アクセス:北条港から旅客船「あいほく」で35分
     ※島外からの日帰りが可能なのは、水曜日のみ。
     問い合わせ:有限会社新喜峰
     TEL:090-1174-2995
     時刻表はこちら:http://www.fune.co.jp/J-index/Z-teiki/JZ-N/JZ-N-109.html#fare

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