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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

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「やぁ、いらっしゃい」  伊丹十三記念館

伊丹十三記念館へ行って来ました。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

「伊丹十三」という人についてお話します。
1933年5月15日京都で生まれました。雑誌編集長、俳優、映画監督など多彩な方面で才能を発揮した人で、特に、俳優業では、「細雪」「家族ゲーム」、監督業では、「お葬式」「マルサの女」「スーパーの女」などが有名で国内外で高く評価されています。監督業が一番知られているかも知れませんね。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

なぜ、松山に記念館をたてたのでしょうか、
伊丹十三にとって、松山は父・万作の故郷であるとともに、高校時代を過ごした地でもあります。1978年制作の四国銘菓・一六タルトのテレビCMに出演して以来縁の深まった一六本舗の協力のもと、「伊丹万作の記念館を松山に作る」という構想も生前抱いていました。その予定地だった場所に伊丹十三記念館が建っているのです。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

記念館の特徴について紹介
館長である宮本信子さんのことば(私が作りたい「伊丹十三記念館」)が、ホームページにあります。「『伊丹十三記念館』は、隅々まで伊丹十三が感じられる、あたたかくて、気さくで、見ごたえのある記念館になると思います」。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

黒く特徴ある建物は、中村好文氏が設計しました。
武蔵野美術大学建築学科を卒業し、1981年にレミングハウスを設立。住宅建築と多様な家具製作で活躍されており、エッセイストとしても知られています。
伊丹十三記念館は、2007年に開館し今年で6周年を迎えました。
中村さんは「イタミスト」と自称するほどの伊丹十三氏がお好きな方です。四角形の黒い建物の中央に中庭を持つシンプルな構成は人が滞在するにやさしい作りと言えます。外壁には焼き杉を用い清楚な作りでありながら、渋い表情が大人のための空間であることを主張しています。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

簡素な箱型建築で自然素材の黒板塀(へい)に水平庇(ひさし)がついたような作りとなっています。さらに、高さをおさえることで圧迫感のない自然のなかに溶け込むようなデザインで、それは、独自性を強調することなく個性を主張している自然体の建築物といえるでしょう。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

常設展示
伊丹十三氏の幼少時から青年、壮年への移り変わりが一目で分かるように十三の名前にちなんだ13のコーナーに沿って、時系列で展示されています。氏の歴史をわかりやすく、またその中から、なぜあのような優れた作品が生まれ育ったのか時代の流れと共に分かるようになっています。映画好きには、自分の好きな作品の背景がどのような環境で作られたのか、また、それ以外の多彩な才能にも触れているので、今までの氏のイメージにとらわれない新しい伊丹氏を知る事ができます。

伊丹十三記念館

伊丹十三氏の幼少時の頃からの絵や音楽愛好家としての伊丹氏を知る上で貴重なものが多く展示され、見るものを飽きさせません。

伊丹十三記念館

企画展示
企画展示も興味深い展示が多く、見る人を惹きつける要素が強いものとなっています。
一つの映画をテーマに、その映画作りに対する十三氏の接し方の分かるものなどは、ファンにとっては堪らない展示となっています。これまでの企画展示は、2007年5月~2008年12月まで「メイキング・オブ『お葬式』」、2008年12月~2010年12月まで「メイキング・オブ『マルサの女』」が企画されました。2010年12月~今年12月までは「父と子‐伊丹十三が語る父・伊丹万作の人と芸術」が開催されています。
なお、展示品は2~4ヶ月毎に入れ替えているそうです。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

館内には、ショップとカフェも併設されています。カフェは入館者しか利用できませんが、そのことでかえってゆっくりできます。
十三氏の愛飲していた、シャンパンをベースにオレンジ(みかん)ジュースをつかったカクテル「ミモザ」(シャンパン200ml 2,100円)や、宮本館長のアイデアから生まれた茶饅頭「十三饅頭」(100円)、記念館の形を模した「チョコレートケーキ」(300円)、そして、みかんの国ならではの「愛媛みかん3種飲みくらべセット」(700円)など盛りだくさん。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

ショップには伊丹十三氏の笑顏と思い出に満ちあふれています。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

ガレージには、愛車「ベントレー・コンチネンタル」が収まっています。

伊丹十三記念館

初めて来館した人も、人の目線で作り上げている建物と中央の中庭がどこか懐かしく感じられ、初めてという気がしません。「・・・そうか、初めてだったんだ」とあらためて驚きを感じつつこの暖かい空間は何処かで共有した記憶がある・・・・・・そうです、この空間こそ伊丹十三監督の映画そのものだと思わずにはいられません。映画にとどまらず、幼少の頃からの絵画や、文筆を知るにつけ伊丹十三氏の世界が垣間見えるこのミュージアムこそ松山人として大切に育んで行かねばならない施設だと思います。

伊丹十三記念館

伊丹十三記念館

【伊丹十三記念館】
住所:愛媛県松山市東石井1丁目6番10号
電話番号:089-969-1313
開館時間:10~18時(入館17時半まで)
休館日:毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)
入場料:大人 800円、高・大学生 500円、中学生以下 無料
伊丹十三記念館HP:http://itami-kinenkan.jp/index.html


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