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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

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父から息子に伝わったイチゴ農園への思い

松山市の隣市・東温市でイチゴ農園を営む「渡部農園」は、“紅ほっぺ”と“あまおとめ”を育てられています。

いちご日和

一反のハウスに1万本を5ハウス持ち、ご家族3人でされています。こちらは東温市北方にあるハウスです。

いちご日和

苗と苗の間隔を通常約20cmのところ17cmにすることで1反当り1万本育てられ、約1.5倍の収穫量。5月下旬~6月上旬頃に苗つけを初め、翌年1月~2月頃にイチゴ収穫が出来始めます。ハウスの中は26~28度に保たれていることにより美味しいイチゴが育つそうですが、冬季の暖房負担は大変です。渡部農園では、苗の土を入れる木箱を土が温かく保てる発砲スチロールに、また温水を使うことで経費節約にもつながるなど様々な工夫をされています。温水は周りの気温で水温が下がるので苗には負担がないとか。

いちご日和

今は来年に向けて、新しい苗つけに入っています。新しい苗は、親苗から出るランナーを切り離し苗床やポットに移して子苗を育てます。

いちご日和

農家の家庭で育った渡部高則さんが、10年ほど前にイチゴ農園を始められようとした時、ご両親の反対があったそうです。それまで会社に勤務され農家は手伝いぐらいだった渡部さんには、初めての経験と同じことでした。試行錯誤の毎日の中、様々な農園を訪れたりと学ばれてきました。そしてなによりもここまで出来たのは、妻・寿江さんの支えがあったからだそうです。新しいことを挑戦しようとしている息子さんの姿を温かく見守りながら、今まで得られた知識や技などを伝えられています。

いちご日和

いつも側にいて支えられてきた妻・寿江さんは、息子さんが一緒にされるようになったのをきっかけに、より元気になられたそうです。そして何よりも、息子さんや渡部農園のことを理解し協力してくれるお嫁さんに感謝されていました。

いちご日和

半年ほど前に息子・渡部嘉久さんが一緒にされるようになり、お店「いちご日和」を始められました。
現代生産者の高齢化・後継者問題など、様々な要因で農家が減少しています。両親の一生懸命イチゴに取り組む姿を見て育った嘉久さんは、飲食業に携わる仕事を辞め「渡部農園」を引き継ぐことを決意。ご両親がそうだったように、その背中を押してくれ支えてくれたのは妻・美子さんでした。
嘉久さんが取り組まれていることは、1次(生産)×2次(加工)×3次(流通・販売)=6次産業 を考え続けることです。「いちご農家」が生産から販売まで一貫して行うこと、地域のモデルになり地域活性化につなげていくこと、そして次の代に夢膨らむ「いちご日和」を残すこと・・・その夢に向かって一つひとつ実現され進まれています。

いちご日和

そしてご両親の夢であった「家庭的ないちご狩り」を実現。松山市や西条市など近隣の市からも訪れ、何百人の多くの人が楽しまれました。「家庭的な」そこに渡部農園の思いがあります。いちごの摘み方やどのいちごが美味しいか・・・など訪れた人に伝えられている渡部さん達は、訪れた人の笑顔をうれしそうに見つめられていました。そしてなによりもイチゴ狩りに参加されていた皆さんが、素敵な笑顔でした。

いちご日和

いちご日和

いちご日和

出荷されるイチゴは熟す前に摘みとられているので、イチゴ狩りの時に熟したイチゴが一番美味しい時だそうです。そして渡部高則さんがこっそり教えてくださったことは、面白い形のイチゴの方が甘いそうですよ。

いちご日和

いちごは、花が咲いて4日間で受粉しないと上手く実はなりません。その受粉を手助けしてくれているのが、ミツバチです。ミツバチが1回飛ぶ距離は約4km、1反のハウスに2箱置かれます。

いちご日和

「ミツバチが頑張ってくれるから美味しいイチゴが出来るので、私たちはそのお手伝いをしているだけです」と話された嘉久さんからは、イチゴに対する温かい愛情を感じました。イチゴを子どものように愛し、その愛情をかけて育ったイチゴは食べる人を笑顔にする・・・「いちご日和」という名前には、きっとそのような想いがあるのでしょうね。

いちご日和

いちご日和では形が綺麗ではないイチゴ、つまり出荷の規定に外れてしまうイチゴを「イチゴシェイク」や「イチゴのコンポート」などにされ販売されています。イチゴそのものを味わえるようにし、少しの砂糖でイチゴの甘みを手助けしています。どのイベントでも「イチゴシェイク」や「豆乳イチゴシェイクは」高い人気があります。

いちご日和

いちご日和

妻の美子さんは他のお仕事をされながら、いちご日和や渡部農園のお手伝いをされています。嘉久さんがイチゴ農園を継がれ生活が一転。それでも「笑顔でイキイキと仕事をされている嘉久さんの姿を見て、私もうれしいです。」と話される美子さんから、いちごに負けない位の甘い夫婦の愛を感じました。

いちご日和

嘉久さんがいちご農園を継ごうと思っていたとき、「いちごでは、食べていけないよ。」とご両親に言われたそうです。人生一回しかないのだから「元気で強い、いちご農家」を目指してやってやる!と強い意志と覚悟を決めた嘉久さん。でもなによりも渡部農園のイチゴを食べる私たちに、「幸せな気分になって、いちご日和な時間を届けること」という気持ちで幸せと美味しいイチゴを届けてくれています。

いちご日和

いちごの花ことばは、「幸福な家族」。
そのことばのように感謝の芽をお客様に届け、伝え、その後いろんな所で「幸せの花」が咲けばいいなぁ、と嘉久さんは言われてました。

いちご日和

松山市では様々なイベントに出店されたりしてます。また松山市のお店では、Cafe grato(カフェグラート)にて「スタッフおすすめチーズクリームとたっぷりイチゴソースのホットケーキ」「まんま!イチゴシェーク」、羽歩にて「イチゴとリンゴタルト」などを頂くことが出来ます。両店舗ともイチゴがある間のみの販売となっており、両店のご紹介はまた後日。
そして来年には東温市下林にお店をオープンするために、ただいま準備中です。来年もまた、素敵な笑顔と美味しいイチゴを届けてくださいね。楽しみにしています。

【渡部農園】
住所:愛媛県東温市下林甲1736-5
電話番号:090-5144-0774
いちご日和FB:https://www.facebook.com/IchigoRiHe

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