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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

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松山市中央市場の花き部から私たちの元に

「花」のある生活を・・・
このフレーズをみた時に、何を思い浮かべるのか。それは「癒し」「華やかさ」や「プレゼント」など、人それぞれだと思います。そしてそれらの花は、花屋やスーパーなど至るところで購入することができます。

松山市中央市場

松山市内の花屋に並ぶ花きの多くは、松山市中央市場から出荷されています。松山市中央市場は野菜・果物などの青果部と花き部を併設しており、また水産物を単独で取り扱う水産市場の2市場を設置している全国でも珍しい分離市場方式です。市場の多くは青果部の中に花き部があり、愛媛の中では唯一併設している施設となり1981年から開始しています。

松山市中央市場

松山市中央市場の花き部では、月・水・金曜日が「切花」で木曜日が「鉢物」を入荷され、輸入・国産・持ち込みなど幅広く数多くの花木が集まります。前日に入荷された切花などは8度に保たれた冷蔵庫に一旦保存され、朝早くから花き市場職員が卸売場内に出し種別ごとに分けていきます。

松山市中央市場

松山市中央市場

松山市中央市場

正午から始まる競り前に「相対取引」という売り手側と買い手側の交渉により、販売価格や数量などの条件を決めて売買します。そして私たちがよく報道機関などを通じてみる「せり売り」が始まります。多数の買受希望者が互いに競争し、売り手にとって最も有利な価格で販売される「せり売り」は、「手やり」と「機械せり」の2通りあり、ここでは2004年から機械を取り込みました。せり時計と呼ばれる電光表示板に情報が流れて、せり人が示す品物を見ながらせりを行います。花きのせりは他と違い、高い値から下げていく「下げせり」方式です。この機械せりの導入に伴い、取引時間の短縮や値段のミスもなく正確に値段が決められるという特徴があります。

松山市中央市場

かつて手やりの時代は、せり人は1年以上の経験者であることや資格などを必要としていましたが、機械導入に伴い資格を排除。そのことにより若い人が、早期からせり人として活躍することができるようになりました。とはいえ、せり人のすすめ方で購買価格が決まるものであり、その責任の重さはすごいものだと愛媛中央花き農協の西部組合長は言います。冷静にせりの流れを読み、自分のせりの流れにもっていくことや間の取り方など、熟年のせり人ならではの域を感じます。しかしそこには業者との普段からのコミュニケーションが大切で、人間関係が出来ているからこそ信頼関係が生まれ、安心して売買を行えているようです。

松山市中央市場

せり売りは正午から約2〜3時間ほど行われ、花きの種類によってA・B・Cの3レーンに分けて各2人のせり人がつきます。母の日を目の前にした5月の上旬にはカーネーションや夏に向けてヒマワリの入荷などがされており、季節に応じた花きが売買されていました。花の育ちは日照により左右され、その影響は約半年後にでます。つまり芽の時に適度の日照だと育ちが良く元気な花に育つので、2015年5月の地点で2014年の秋頃の日照が影響した花が出荷していることになります。

松山市中央市場

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愛媛中央花き農協の西部組合長はこの松山市中央市場に来られて10年以上ですが、もともと伯方島でユリの生産者でした。生産者の立場から市場で出荷する立場となった西部組合長ならではのアイデアや工夫が、この市場には数多くあります。その1つに生産者から入荷されてくる時の段ボールを、水が入ったバケツ形式にすることで、生産者のコスト軽減と花きの水揚げの手間暇を省いています。

松山市中央市場

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「いま市場に求められているもの」そのニーズを調査することも大切な観点となり、松山や愛媛の人がどのような花に興味を持ち購入するかなど市場調査もされています。ちなみに松山市の場合はバラやカーネションなどの装飾花の購入が多く、ピンクなどの可愛らしい色を好むようです。また四国の香川県は全国三大産地の1つであり、伝統的な園芸である盆栽や菊などのほか、カーネーションやマーガレットなども出荷。その香川県では仏花の消費が強いと言われ、県民性が出るのかもしれません。そしてそこから見えてくるもの、それは珍しいもの、魅力あるもの、そのような花を入荷することが今後のニーズにつながると言われていました。

松山市中央市場

近年、花きの購入率の低下が見られるようになってきています。花を見る機会、それはどんな時が多いでしょうか?冠婚葬祭や人の庭先など様々だとは思いますが、その時に何を感じるのか・・・もしその感じたものを家で感じることができたら、また贈り物として人に感じてもらえたら、そのような心のゆとりが心地良い空間を生み出すかもしれません。自分のライフスタイルに、花のある暮らしを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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