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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

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日本のこころを知る、愛媛大学の留学生

日本文化に触れ学ぶ日本文化の体験学習が、小笠原流の楠岡 大手町カルチャーにて行われた。
トルコ・ルーマニアの協定校から愛媛大学の法文学部人文学科に留学中の6名が、今回の日本文化体験に参加した。彼らは2年ほど母国で日本のことを学び留学していることもあって、日本語が流暢である。松山に来て数ヶ月、だいぶ日本の生活にも慣れて来たようだ。その中で、着物(振袖)を着るという初体験を味わった。

留学生

自分好みの着物を選ぶ顔は、溢れそうな笑顔の中に真剣そのもの。着物の着方は洋服とは違い、「羽織る」という仕草に少し戸惑いをみせる。そして「人に着せてもらう」ことも久しぶりのことであろう、少し緊張気味の表情であった。しかし手際良く着せられる着物に心は高鳴りをみせ、鏡に写る自分に思わず笑顔がこぼれていた。

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着物を着せる上で重要なことは、最初の腰紐だという。きつくても緩くても着崩れの原因になり、「心地よい」と感じる位の締め具合が程よいのだと言われていた。帯を結んでいくとそれまでの雰囲気が一新し、引き締まる。着物全体の着こなしを変えてしまうほど重要な帯は、着付け師の技術が加わり「変わり結び」で着物が活きてくる。

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先程まで少し余裕の顔を魅せていたトルコの女性は、帯を結び始めると「身動きがとれない」と洋服との差を感じたようだ。とにかく踊りが大好きなトルコの人々は、音楽がなくても自然と体が動くそうだ。音楽や踊りは言葉が通じなくても心が通じる・・・一緒に体を動かし、心を寄り添うのは素敵な文化であろう。次第に着物に慣れてきた彼女は、自然と体が動いていた。

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今回の参加で唯一の男性は、振り袖姿の彼女たちに目を輝かせていた。男性とは違う、女性らしく華やかな世界がそこに繰り広げられていたからである。彼は剣道をしていることもあって、袴姿には慣れていた。しかし、袴を締めるときの腰紐の結び方が違う。着物の場合は腰紐を重ねず少しずらすことにより、動きに制限がかかるが見せる着せ方である。

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着物を着るということは、立つ・座る・歩き方など全ての立ち振る舞いが変わってくる。美しい所作や立ち振る舞いは、着物姿をより美しく見せるのである。それぞれの動きについて指導があるが、やはりなかなか難しそうであった。近年日本でも着物を着る機会が少なく、その所作などを身につけている人も多くはない。「はんなりさ」「上品さ」など古来の日本人のもつ「和」の美しさ、着物という着るものによって生まれたものなのかもしれない。そのような所作の違いなども含め、着物を着るや茶を頂くという体験の奥に潜む「日本の心」を学んでほしい、と楠岡師匠は話していた。

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最初は着物に着せられている感じであったが、次第に体に馴染んで来たようで仕草なども滑らかさを感じるようになった。何枚も撮影するうちに自分らしい動きを身につけたのであろうか、自然と顔がゆるんでいた。

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本来、大手町カルチャー内の和室にて行う予定にしていたが、都合につき同部屋にて体験を行うことになった。
三味線を聴き、そして茶を頂くという「日本文化」を着物で体験し、これまで勉強してきた知識と実体験との違いを感じた留学生もいた。箸の持ち方・茶の作法などを楠岡師匠から教わるが、その顔は真剣そのもので日本文化に対する関心度の高さを伺える。茶菓子は羊羹であったが、海外では「豆」はおかずであり塩辛いものという意識があるようで苦手な人もいた。日本では料理方法も多くあり、塩辛さから甘さまで幅広い。

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日本に興味を持ち学ぼうとするこころ、その吸収力は凄いものであろう。ある女性は、「ナルト」のアニメで日本語の響きに感動し「日本語を知りたい」と思ったそうだ。そこから日本文化に触れたいと留学を考え、半年間の留学を終えた後もまた、日本に来たいと思っていると話されていた。「素敵な街」と松山市での生活を充実している留学生たちは、愛媛大学という学内や授業だけではなく日々の生活の中でも多くの日本文化に触れているのである。道後温泉本館の外観の凄さには感動したが、風呂に入るという風習のない海外では「恥ずかしい」と思う人もいるようだ。まただいたいの物を美味しく食しているようだが、納豆など苦手とするものもあるようだ。

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多くの留学生は半年という短い期間で留学を終え、母国へと帰っていく。愛媛大学では「国際的視野を有する人材の育成」を目標に掲げ、学生の海外派遣・海外留学に力を入れている。
また今回の体験を行っている楠岡 大手町カルチャーでは、700年の歴史をもつ小笠原流礼法を伝えている。敬愛・思いやり・慎みという3つの心を体現できるように、茶道や和裁など様々な教室を行っている。
愛媛大学:http://www.ehime-u.ac.jp/index.html
楠岡 大手町カルチャー:http://www.kusuoka.com/index.html

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