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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

|イベント

瀬戸内しまのわ2014イベント『瀬戸内探訪クルージング』が開催される

瀬戸内しまのわ2014のイベント『瀬戸内探訪クルージング』が、2014年7月13日(日)に開催された。
有人島9島を含む30以上の島々からなる忽那諸島は、忽那氏や河野氏など海賊・水軍が瀬戸内海を舞台に壮大なドラマを繰り広げていた。今回のクルージングでは、中世以降の忽那氏・二神氏の盛衰を謎解くほか、平安時代末期の平清盛の足跡を訪ねる中で、県域を越え海でつながる多島美の、その中に息づく歴史文化の数々を楽しんで頂こうと松山離島振興協会が企画し石崎汽船株式会社協力のもと行われている。

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージングでは、松山市に属す釣島(つるしま)の釣島灯台・旧官舎の見学と、広島県の宮島で開催される日本三大神事の一つ「管絃祭」を味わうクルージングとなっている。松山観光港を貸切りフェリーで10時出港、最初の訪問地である釣島に向かう。関係者含め約120名の参加者は、天候を心配する中でこれから始まるクルージングに胸をふくませていた。

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

釣島は松山市の西約5kmの海上に浮かぶ周囲約2,6km、標高152mの島である。約30分で到着、島の北西・海抜60mの斜面中原に位置する徒歩で灯台へ向かう。海岸の道沿いには、目の前の海で捕った天草を天日干ししている。潮の香り、柑橘や野菜などの山の幸など島の自然を味わう中、約15分で灯台に到着。

瀬戸内探訪クルージング

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瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

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今回は灯台の中も見学できるが、灯台の上部は狭く数人毎の交代制なので行列ができていた。灯台内には、写真や案内板などが壁に展示している。

瀬戸内探訪クルージング

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瀬戸内探訪クルージング

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明治6年(1873年)に建てられた石造りの釣島灯台は、イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンが施工。新しい技術文化を取り入れた外国人設計の県下唯一の建造物であり、洋式建築なのである。明治時代に建設された現役の灯台は、日本各地に立つ3,300ヶ所にのぼる中で67ヶ所でありとても貴重である。かつては灯台を点すのは燃料であったが、現在では電気の為に予備の蓄電池と制御器がある。

瀬戸内探訪クルージング

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大型船舶などが通る釣島海上に、日没から日の出まで白と赤の閃光を毎日放ち続ける。かつては1872年制作の3等大型不動レンズを使用していたが、現在はLB型灯器に取り替えられている。

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

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瀬戸内探訪クルージング

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釣島灯台に隣接する釣島灯台旧官舎・倉庫も、プラントンが設計した灯台職員用の宿舎・倉庫である。昭和38年以降は廃墟と化していたが、平成7年から3年かけて保存整備を行った。4隅の部屋に一基ずつある暖炉、一部を除いた木目塗りの内部、片面に凹みがある輸入ガラスなど見どころ満載である。また当時は「庖厨」と呼ばれていた炊事場などもある。

瀬戸内探訪クルージング

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今日のもう1つの訪問地である宮島に向かう途中、中島の神浦港で「しまめし弁当」を受け取り船内で昼食。
中島周辺で獲れた天然ハマチの刺身・ぼっちゃん島あわび・天然サザエ・鯛めし等で、島食材をふんだんに使用した島ならではの弁当で大好評であった。

瀬戸内探訪クルージング

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途中の船内では、水軍や瀬戸内海と島々の役割や神社と人との関係など、日本史の歴史講座が行われた。フェリーは釣島〜由利島界隈〜音戸の瀬戸〜宮島航路で、瀬戸内の多島美を眺めながら宮島へ向かった。

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

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宮島に15時頃到着、約2時間の自由時間で其々が島内を散策。
今日のもう1つのメインイベントである厳島神社の管絃祭は、16時から発輦祭(はつれんさい)が始まった。厳島神社管絃祭は、旧暦6月17日に行われる厳島神社の祭礼行事。天神祭、ホーランエンヤとともに日本三大船神事といわれる。17時から御本殿出御となり、大鳥居前の儀をフェリーから見学する。

瀬戸内探訪クルージング

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平安時代の宮島は島全体が神様として崇められ、島に人が住むことが許されなかった。そのため対岸の地御前神社から厳島神社まで管絃船で管絃を合奏する神事を行っていた。鎌倉時代以降は島内に人が住み、厳島神社から管絃船が出御し地御前神社を経由し還御する現在の姿になる。現在は和船3艘を横に並べて1艘に組み、別の3艘の船で曳航するが、かつては1艘の大型船を使用し自力で航行していた。

瀬戸内探訪クルージング

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祭では、厳島神社の姫神様がお乗りになる御座船を造り、舳先の左右に篝火を焚き、御鳳輦前(ごほうれんまえ)の雪洞(ぼんぼり)や艫(とも)に上げた4個の高張提灯(たかはりちょうちん)、20数個の飾り提灯に明かりをともし、その灯火を暗い海に映しながら夕刻から深夜にかけて瀬戸の海を渡って行事となっている(一般社団法人 宮島観光協会HPより)
今回の私達のクルーズでは船上からの見学になり、あいにく遠すぎるために写真で見るような近くでの体験はできなかった。この神事は陸上からも見えにくかったであろうが、灯火がたなびく夜であればもっと荘厳で厳粛な体験ができたのかもしれない。神事は地御前神社・長浜神社などを経由し、23時に御本殿還御となる。

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

管絃祭を後に、帰路につく。富士山の様な形の島・柱島は、昔は忽那諸島の1つであったが今は山口県である。

瀬戸内探訪クルージング

帰りの船内ではミニ産直市も開催され、島の産物が購入できた。松山離島振興協会の方が、おもてなしの心で様々なものを用意してくれたのである。海老と玉ねぎダシが効いた芳醇で濃厚な島素麺。他にもその場でさばいた鯛刺身や鯛飯なども、多くの方が買い求められていた。

瀬戸内探訪クルージング

朝、見学した釣島の灯台を帰路で見る。赤と白の交互に光輝く様は、暗く静かな海に希望の光を灯している。ロマンを感じずにはおれない・・・そしてクルージングは幕を下ろした。

瀬戸内探訪クルージング

瀬戸内探訪クルージング

松山観光港に到着。すっかり暗くなった港から、其々が帰路についていく。

瀬戸内探訪クルージング

釣島灯台:http://goo.gl/eb5msC
厳島神社 管絃祭:http://goo.gl/6O8x71
松山離島振興協会:http://island-matsuyama.com/
石崎汽船株式会社:http://www.ishizakikisen.co.jp/index.shtml

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