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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

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松山の師走の風物詩「風呂吹き大根のお接待」

松山市街地・銀天街にある円光寺で、2013年12月15日に「風呂吹き大根のお接待」が行われ約700人に振る舞われた。

風呂吹き大根のお接待

風呂吹き大根のお接待は約10年ほど前に住職である郡直行(こおりなおゆき)さんが、報恩講の付随事業また商店街の活性化として始められた。

風呂吹き大根のお接待

13日に東温市の畑で地元大学生他が約120本収穫。採れたての大根を前日から輪切りにして昆布のだし汁で柔らかく煮込み、村要本店(三津浜)の味噌と刻んだ柚子を添えられている。京風の味付けの風呂吹き大根は、大根の色に近い白色。この味付けは荻生徂徠が作り方を松山に持ち込んだと言われ、円光寺で代々受け継いでいる。

風呂吹き大根のお接待

商店街に訪れた方や、恒例となっている風呂吹き大根のお接待に毎年足を運ぶ方もおり、円光寺は多くの方で賑わっていた。イケメン連プロジェクトと松山大学生ら約40人が、訪れた方に熱々の風呂吹き大根を振る舞った。

風呂吹き大根のお接待

「上品で大根の甘さを感じますね。これを毎年頂くけど、この時期がきたなぁ〜と思います。」と師走を感じながら旬の大根を味わっていた。

風呂吹き大根のお接待

風呂吹き大根のお接待

風呂吹き大根のお接待

真宗大谷派 丘南山 圓光寺は、浄土真宗大谷派の寺院である。15日に行われた報恩講(ほうおんこう)とは、浄土真宗の宗祖とされる親鸞の祥月命日(11月28日)の前後に宗祖親鸞に対する報恩謝徳のために営まれる法要であり、1〜3日間ある。

風呂吹き大根のお接待

その際に門徒に振る舞われる料理の中に「風呂吹き大根」があり、より多くの皆さんに円光寺の歴史を知って頂こうと平成16年から「風呂吹き大根のお接待」が行われるようになった。

風呂吹き大根のお接待

350年以上の長い歴史の中で、特に7代目住職・明月和尚は学問・仁徳に優れた名僧として今日に伝えられている。名月上人は享保12年に屋代島で生まれ、名は「明逸」といい、8月15日生まれということで「明月」と号したそうだ。「扶桑樹伝(ふそうじゅでん)」も代表的な彼の書物。巨木扶桑樹が太古に伊予にあったとする説で、扶桑樹は西側に倒れ、焼けた扶桑樹の化石が大分で見つかっているという。他にも様々な書物を残している。

風呂吹き大根のお接待

その名月和尚の百回忌(1896年)にあたり、高岡子規らが盛大な句会を催した。その時に東京にいた正岡子規が「風呂吹きを喰ひに浮世へ百年目」の句を詠む。

風呂吹き大根のお接待

歴史あり正岡子規など文学にも深く関わりのある円光寺は、商店街の憩いの場所として地元の多くの方に親しまれている。

風呂吹き大根のお接待

風呂吹き大根のお接待

以前ご紹介した円光寺のレポートはこちらから
【真宗大谷派 丘南山 圓光寺】
住所:愛媛県松山市湊町4-5-5
電話番号:089-931-4277
風呂吹き大根の日程:毎年12月中旬頃


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