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2012年8月〜2015年6月の約3年間「瀬戸内・松山食べ巡りプロジェクト」で、取材撮影をした編集部によるレポートです。
事業期間終了と共に運営変更に伴い、「瀬戸内・松山 しまめぐり」の事業では更新することはありませんので、ご了承いただきますようお願いします。

|グルメ

三津浜の歴史を感じ郷土料理を味わう

松山市三津浜にある創業2004年の鯛メシ専門「鯛や」は、趣のある佇まいで迎えてくれる。

鯛や

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8代目となる森直樹さんは、若い頃に東京に出られ元東映映画監督など様々な仕事をされていたが、家を守っていた母親の介護の為に故郷である松山市三津浜に戻られた。その後、東京に戻ろうか・・・と迷われたとき、三津浜では古民家でカフェをするなどの動きがあり「地域の役に立てれば」と、住宅を開放し鯛めし屋をすることにされた。

鯛や

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お知り合いの魚屋に魚のさばき方などを教えてもらいながら、そして母に作ってもらった「鯛めし」の味を思い出して、今の鯛やの鯛めしが生まれた。そう、鯛やの「鯛めし」は、母の味でもある。

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「素材が美味しかったら、美味しいんよ」そう母に言われて育った直樹さんは、素材の味を大切にしている。伊予灘で捕れた天然鯛を使った鯛めしは鯛そのものの香りがするが、これが養殖の鯛ではこのような香りがしない。鯛の皮が香りの元であり鯛一匹をそのまま炊き込み、味付けは三津浜の醤油で鯛の味を活かす。また地元の旬の食材(興居島と津和地島など)を使った小鉢は、季節によって違う。この日は、かぼちゃの煮物・じゃこ天・ひじきの梅干添え・きゅうりの漬物・トラハゼの甘酢煮・鯛の刺身、そして鯛のお吸い物であった。

鯛や

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三津浜には江戸時代からの古い民家が残っており、森家もそのひとつである。その歴史は1836年にさかのぼる。瀬戸内の中島から移り住み、多様な食品を扱うよろず屋をされていた。参勤交代制などにより藩主御用船の根拠地でもあり、城下町松山の外港として栄えた三津浜では、よろず屋を営む方が多かった。

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1929年に主屋を立て替えられたが、庭は当時のままであり「籠置き石」もその歴史を物語る。籠置き石とは籠に乗ったお殿様がここで降りられる、すなわちこの籠置き石があるということはお殿様が寄られる由緒ある家だということがわかる。そして船が来るまでの間、俳句を詠んだと言われている。三津浜は漁業や商人の町として栄えただけではなく、俳句などの文学を優雅に楽しむ町であったことがわかる。

鯛や

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外壁には銅版を貼られるなど珍しい建築であり、関東で流行した看板建築がこの四国の港町に残っているとして、2009年に文化庁より文化財に登録。

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森家の2階には「三津浜資料館」があり、森家や三津浜の歴史を観ることができる。

鯛や

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よろず屋をしながら大原其戎(正岡子規の師)について俳句学んだ曽祖父、子規をはじめ多くの俳人と交わった直樹さんの祖父など、俳句の盛んな三津浜で森家もまた俳句などを楽しまれていた。正岡子規の友人・河東碧梧桐の手紙も残っている。

鯛や

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今も俳句愛好家による句会で使用されており、直樹さん自身も俳句を詠まれるなどその血は引き継がれているようだ。

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江戸時代からの風格ある庭には、「連理の木」がある。2本の枝が先で合わさって1本の枝になっており、縁起のある木(神木)として代々お祀りされている。縁結びのパワースポットとして、手を合わされる方も多く人気がある。

鯛や

情緒あふれる温かい港町で頂く1日30食限りの天然鯛を使った鯛めし。三津浜の歴史を感じ松山の郷土料理を味わう・・・静かな時の流れる鯛やである。

鯛や

【鯛や】
住所:愛媛県松山市三津1-3-21
電話番号:089-951-1061
営業時間:11半~15時
定休日:火・水・1月2~4日
駐車場:有
鯛やHP:http://taimesi.net/


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